億万長者の投資家カール・アイカーン氏がアップルに対し、より大規模な自社株買いの開始を求めていることから、RBCキャピタル・マーケッツは、iPhoneメーカーが株価上昇のために管理可能な水準の負債を維持しながら、計画支出を現在の600億ドル近くの2倍に増やすことができると考えている。
アナリストのアミット・ダリヤナニ氏は、こうした動きによりアップルの2014年度の1株当たり利益は約4ドル増加し、約10%増加するとみている。ほとんどの大型企業の負債対金利・税金・減価償却前利益率は約2倍だが、アップルは現在0.3倍となっている。
ダリヤナニ氏は、仮にアップルが債務をさらに増やし、自社株買い計画の規模を約2倍の約1150億ドルに増やしたとしても、同社の負債対EBITDA比率は依然として1.3倍になる可能性があると述べた。そうすれば他の大型株を大幅に下回り、同じハイテク企業IBMと並ぶ水準にとどまるだろう。
同氏は、アップルの自社株買いプログラムの大幅な増額により、AAPL株の価値が最大90ドル押し上げられる可能性があると見ている。RBCキャピタル・マーケッツは、アップルが株価を押し上げるためにさらに負債を負う余裕があると考えている。
Appleは2015年までに600億ドルをかけて自社株買いを行う計画だ。株価が過去最高値から250ドル以上下落したため、Appleはスケジュールを加速し、160億ドルを費やすことを選択した最後の四半期3600万株を買い戻す。
Appleには今後2年間で自社株買いに向けた資金がまだ400億ドル以上残っているが、アイカーン氏は同社がその計画を加速すべきだと考えており、会話の中でティム・クック最高経営責任者(CEO)にそうするよう促した。今週初めに。この投資家はまた、同社に約15億ドル相当の「大きなポジション」を持っていることも明らかにし、これがAAPL株の押し上げにつながったという。500ドルを超えた1月23日以来初めて水曜日に。
ダリヤナニ氏は、アップルが自社買い取りプログラムを強化するかどうかに関係なく、投資家は引き続き同社の新型iPhoneに注目するだろうと述べ、新型iPhoneは2020年12月に開催されるメディアイベントで発表される予定だと述べた。9月10日。同氏はAAPLの目標株価を475ドルから525ドルに引き上げ、「上昇シナリオ」は600ドルとした。