Appleの最近の株価低迷は、同社の成長鈍化に対する投資家の懸念によって引き起こされているが、あるアナリストは、現在の株価は既存顧客がAppleに留まる原因となる「粘り強さ」を反映していないと考えている。
ドイツ銀行のクリス・ホイットモア氏は、Appleの既存顧客が今後も同社のプラットフォームに忠実であり続けると信じているため、AAPL株の「買い」評価を維持した。これは、顧客が将来的に新しい Apple ハードウェアにアップグレードする可能性が高いことを意味します。
ホイットモア氏はまた、Apple がユーザーベースを拡大し続け、より多くの顧客がエコシステムに結びつくにつれて株主価値が増大すると信じている。同氏は、アプリ以外にも、iMessage や FaceTime などの Apple 専用機能も iOS の「粘着性」を高めると考えています。
同氏は、「この見方の重要な根拠は、iOSプラットフォームの粘り強さと、AppleユーザーがiOSプラットフォームに投入する(時間と金銭の両方の)多額の投資の増大である」と述べた。 「米国の携帯電話市場は十分に浸透していますが、Apple が新興市場でユーザーベースを拡大し、リビングルーム(Apple TV、追加コンテンツなど)を通じて既存の iOS ユーザーをさらに収益化する大きなチャンスがあると考えています。」
iTunes、アクセサリ、App Store に費やされた累計金額は、12 月四半期時点で約 540 億ドルです。この支出も前年比で 20 ~ 30% 増加しています。
Whitmore 氏は、iPhone、iPad、iPod touch が約 4 億台使用されていると推定しています。アプリケーションの累計ダウンロード数は 400 億件であるため、デバイスごとに約 100 個のアプリケーションがダウンロードされていると同氏は推定しています。
同氏は、平均的な iOS デバイスには、アプリケーションや iTunes Store のコンテンツを含むコンテンツが約 130 ドルあると考えています。
同氏は、「iOSユーザーはiOSプラットフォームに多大な時間と資金を投資しており、その結果、切り替えコストが著しく高くなっている」と述べた。
ドイツ銀行はAAPL株の目標株価を575ドルとして「買い」との格付けを改めて表明した。