Apple の iPhone の Face ID システムに使用されるレーザー スキャナのメーカーである Finisar が、光学システム メーカー II-VI Incorporated に買収され、その額は約 32 億ドル相当と言われています。

II-VIは金曜日に買収を発表したが、この買収は木曜日のフィニサールの終値に37.7パーセントのプレミアムを上乗せした現金と株式の取引で構成されていた。フィニサーの株主は統合会社が完成すれば、約31パーセントの株式を所有することになり、現時点では規制当局の承認を経て2019年半ばに閉鎖される予定だ。

この買収により、取引完了から 3 年以内に年間約 25 億ドルの収益と 1 億 5,000 万ドルのコスト削減が見込まれると予想されています。フィナンシャル・タイムズ レポート

Finisar は、iPhone X、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR の TrueDepth カメラで使用される VCSEL (垂直共振器面発光レーザー) を Apple に供給していることで知られています。レーザーはユーザーの顔の深度マップを生成するために使用され、主に Face ID 用ですが、ポートレートセルフィーやアニ文字などの他の機能にも使用されます。

Appleが提供する3億9000万ドルコンポーネントへの生産と研究開発支出を増やすため、2017年末にかけて同社の10億ドルの先端製造基金からFinisarに出資された。フィニサールも買収した700,000平方フィートテキサス州シャーマンにある施設は、Apple の VCSEL 要求に直接関係しています。

II-VI はオプトエレクトロニクス部品および光学システムのメーカーであるため、両社の間にはかなりの相乗効果があります。 II-VIは声明で、今回の買収により「補完的な能力と文化を持つ革新的な業界リーダー2社が統合され、業界をリードするフォトニクスおよび化合物半導体の恐るべき企業を形成する」と主張した。

この買収は、深度マップを介して車が道路や近くの障害物を確認できるようにする自動運転車など、VCSEL を使用する他の分野でも II-VI に役立つ可能性があります。これは、Apple が「Project Titan」を通じて関与している分野でもあり、iPhone プロデューサーは自動運転車のフリートカリフォルニアで自動運転システムをテストするためだ。